銀二兄ちゃんの視線の先、ブロック塀の向こうで妹のさくらが野良猫と戦闘中です。

さくらは一日中ほっつき歩いていますが、銀二はほとんど外に出ません。
そんな銀二がガラス戸を引っ掻いて、外に出ようと大騒ぎする時があります。カーテンを開くと、さくらがガラス戸の前で家に入ろうと待っています。

さくらは保護猫ですが、一生人間に懐かないかもしれないと考えられていました。野良猫にするには幼すぎるし、里子に出すことは考えられず・・・私に懐かなくても猫兄達と仲良く暮らせるだろうという判断で引き受けました。
さくらは最初から、私の所に来たのではなくて猫兄達のと