脛を齧られる     紫蘇       十月十五日

紫蘇(しそ)です
品書きの上に乗っているのには訳があるのです
今日、十五日はわたしの誕生日 78歳になりました
十数年前の話なのですが、娘がわたしも知っている上野池之端近くの、ある料亭サンに一席設けてくれました
そのときの品書きがこれです
これはうれしかった
思わず涙ぐんでしまいました
数日経ってから、「毎年これでもいいな」といったら、鼻で笑われてしまいました
「あのお店、いくらかかるか知ってるでしょ」
男親なんてちょろいものです
これでまたとうぶん、脛をかじられることでしょう
このお店は、わたしの中学校の同級生が紹介してくれたとこ