2022-11-21 鎌倉の武士達2―2 軍記を楽しむ

今回、最初に読んだのは
「平家物語」の中の「敦盛最後」で、
能や歌舞伎でも取り上げられている、有名な場面だ。

助舟に乗ろうとしていた「平敦盛」を、
源氏方の武将「熊谷直実」が呼び止め、
組み合ったものの、兜を取るとあまりの若さ(16歳)に
我が子の事を思い出し、逃がそうとしたが、
味方の軍勢が迫っていたため
泣く泣く首を掻き落とした・・という物語。

「吾妻鏡」に描かれている、その後の直実の出家に
ついては、騎射での役回りの不満やら、
叔父に取られてしまった土地問題を抱えていたこと
東に向かう時には馬に逆さに乗ったという一途