人生の試練 その4

商工会議所は1年半。
結局やめることになった。
専務は何度も慰留したが。

大きな問題があったわけではない。
中小企業診断士の試験勉強は進まない。
勉強先送りの癖が治っていない。

その頃は、司法書士の試験も考えた。
これも勉強先送りでは手につかない。

商工会議所に勤めていれば、別の生き方があったかもしれない。
もしかしたら、専務くらいにはなっていたかも。
同僚が2人、なっている。
地元の名士たちの下っ端。

20代の私は、人生の先がまったく読めない。
何をしたいのか、分からない。
何ができるか、そこに確信がない。