冬の朝味噌汁炊いて暖まる



 寒暁の変幻自在桜島  水原春郎

 冬の朝白が奏でるシンフォニー 尾上有紀子

 冬の朝起きぬけに見るニュース  アロマ

 パン皿に銀線走り冬の朝 新海りつ子

 寒暁の跳ねて一番網の鰯 遠藤真砂明

 冬の朝味噌汁炊いて暖まる  アロマ

 冬の朝渋滞著き都心かな 稲畑廣太郎

 寒暁や瀬戸拡げゆく真蛸漁  間宮あや子

 星の綺羅仰ぐ旅立冬の朝 稲畑汀子

 冬の朝粥に梅干焼きタラコ  アロマ

 冬の朝淡き満月山の端に 羽賀恭子

 キッチンの梁黒々と冬の朝  たかはしすなお

 冬の朝ケ