(国宝)中平紀年銘鉄刀

奈良県天理市に4世紀後半ごろに造られた全長130mほどの東大寺山古墳(前方後円墳)がある。

一部は盗掘されていたが、発掘により鉄刀20本などたくさんの副葬品が出土した。

その中に、24文字(*注1)を金象嵌で表し、西暦184年-188年にあたる「中平」年間(*注2)の紀年銘を持つ鉄刀がある。

(*注1)「中平□□五月丙午造作文刀百練清剛上応星宿□□□□」:紀年銘鉄刀として最古(国宝)

(*注2)後漢の終わりに近い霊帝の時の年号で、倭国大乱が終わった頃に相当する。

鉄刀の頭部には環の中に三葉形を入れた三葉環がつけられているが、