黒い縁取りのハガキが届いた
高専時代一番仲が良かったKの妻からだった
30年前ちょつとしたトラブルから疎遠になり年賀状の交換だけが奴の存在を示していた
いつか会おうと思い続けてはいたが先に逝かれてしまった
会ってわだかまりを解けばよかったと今になって後悔している
私が出した手紙の返信が昨日届いた
「いつ死んでも後悔しないよういっぱい遊んでいっぱい食べるのが口癖でした。でもやっぱりまだまだやりたいことがあったと思います」
彼らしい生き方を貫いたんだとそれは安心したが最後の一節が心に突き刺さる
けっこう