世界の行方

 今年も残り半月ほどになり、ここ数十年、月日の経つのが非常に早く感じていたが、それがいっそう早まったように感ずる。一週間前に見たテレビ番組が、昨日のように思われ、一週間が一日になったように感じる。
 バブル時代、まだわが国が豊かだった頃、二十一世紀には世界中が感染症で混乱したり、戦争に怯えたりすることは過去のことになると思っていた。冷戦も終わり、世界の国々が話し合い、協力しあって平穏な時代になると思っていた。
 それが、最近では、全く逆の方向へ動いているように思われる。誠に残念である。
 現に、大国間の戦争が行われ、各国が軍備に力を注いでおり、世界