一枚の年賀状

いつもなら年賀状が書き上がっている頃だ。

実はコロナ前ぐらいから、
年賀状断ちに入っている。
それでも一枚だけは必ず書くようにしている。
全部やめてしまうのは、
自分の生きた時間を否定するように思うからだ。
ただしその年賀状の表面は真っ白。
あて名のない年賀状は、
正月の間は机の上の写真立てに入れて飾る。
そして月が替われば引き出しの中へ。
後はまず日の目を見ることはない年賀状である。

来年の干支はウサギ。
わが家のレイちゃんが主役の年である。
年賀状に使いたいからとの娘のリクエストに応えて、
レイちゃんと蜜柑を組み合