初旅は大分別府の間欠泉



 己が身を裏返したき日向ぼこ 宮内とし子

 日向ぼこ氏素姓など無き自由 森清信子

 硝子越し日焼けしそうな日向ぼこ  アロマ

 空白の中にすとんと日向ぼこ 近藤喜子

 日向ぼこ無念無想の昼下り  服部珠子

 ずれてゐる会話気にせず日向ぼこ  松本ゆきえ

 日向ぼこ和らぎの時貴重なり アロマ

 草加煎餅割つて二人の日向ぼこ. 立石まどか

 お日様が何よりと母日向ぼこ 島谷征良

 日向ぼこ水琴窟に聞き惚れて 泉田秋硯

 日向ぼこしてゐることを忘れけり  北川キヨ子

 にこにことわらべ地