桜見て微睡む風に身を委ね



  【堆く残る庇の下の雪】  2019年2月11日


     「アロマ」の句


 和布の茎茹で真碧美味なりし

 桜見て微睡む風に身を委ね

 盃に花弁浮かべ春爛漫

 桜の枝差し交わす青い空

 下宿から教室までの五分朱い木瓜の花咲く小道

 新入生古都の短大長閑昇降口の下駄箱古く

 春先に紅い葉芽吹く山陰に親子旅してみすゞの生家

 春の旅津和野殿町松韻亭

 鳳翩山新入生連れて山登り

 堆く残る庇の下の雪
 
 藤の花房地に触れんばかりに


 通学路朱い木瓜見て一句詠み