ありなしの風(6)― 高校の0限

 若い頃好きだった短歌を再開して約3年が過ぎた。これまで何首作ったか数えたことはないが、自分でいいと思った短歌はどこかに投稿することにしている。地方紙(南日本新聞)に投稿することが多いが、全国紙や短歌大会に投稿することもある。入選したり、選評がついたりすれば素直にうれしい。次もまたいい歌を作ろうという励みになる。ただ、もう少し早くから短歌を作り続けていたらどんなによかっただろうと今思う。職場や(あるいは在宅で)仕事をしている時は、短歌のことは全く思い出さなかった。思い出す余裕がなかったというのが正直なところかもしれない。今思えば、職場にはたくさんの短歌の