朝茶漬け糠漬けぱりり音させて



 アメリカが終の栖家で鮭茶漬けの箸  高木敏子

 いちにちを下京にゐる鱧茶漬  橋本榮治

 鮴(めばる)茶漬梅雨のはたてとなりにけり  石田小坡

 さく~と氷カミツル茶漬哉  一茶

 鯔の漬けにて茶漬けする塩昆布  アロマ

 ふるさとや残暑の朝の茶漬飯  村山古郷

 もどり来て夜深の茶漬さくら漬  能村登四郎

 鮎茶漬日照雨がうしろ通りけり  石田小坡

 朝茶漬け糠漬けぱりり音させて  アロマ

 雲仙の薫風入れよ鯛茶漬  水原秋櫻子

 飽食の果ての茶漬や松の内 渡部抱朴子

 初旅