春の星宵の眠りに誘われて



 口語版古事記を求む紀元節  泰江安仁

 紀元節小さくなりし国たふと 相馬黄枝

 紀元節学徒でありし日の遠き 和田一

 紀元節と呼びし旗日のなつかしき 駒井のぶ

 二六〇〇年という節回し  アロマ

 橋の名に残る昭和や紀元節  千手和子

 遠き日の歌を忘れず紀元節  平賀扶人

 視界無に雪に静もる紀元節  三輪温子

 旗揺れて門に来てゐる紀元節 本郷桂子

 融雪剤の撒かれ建国記念の日 岩佐梢

 建国日お子様ランチに国旗立つ  佐津のぼる

 建国日のリモート会議空回り 岩崎藍