「傍観者の態度と、
行為者すなわち関係者の態度の相違について言及してきた。
前者は進行中の事柄に無関心である。
つまり甲の結果も乙の結果も、
どちらもただ眺めるだけのものにすぎないから、　
全くどちらもよいことなのである。
だが、後者は進行中の事柄と堅く結びつけられている。
つまり、彼にとって相違をもたらすのである。
事件の過程に関係する者の態度は、二面的なものである。
すなわち一方には、将来の結果に関する気遣いや不安があり、
他方には、よい結果を確かなものにし、
悪い結果を避けるように行動しようとする傾向があるのである。
　この