森田童子というシンガーソングライターがいた

1975年ごろ、カリー・ヘヤーにサングラスというスタイルでコンサートは勿論、レコードのジャケットでも素顔を見せることのないシンガーソングライターがいた。それが森田童子である。

本名も非公開、実生活もほとんど公表せず、普段も寡黙であった。作詞した歌詞の内容もありのままの実体験ではなく願望を投影したものであるとしており、独特の世界観を表現した作品に自分の生活感を滲ませることを避けていたと言われている。
一部ではカリスマ的な存在だったが森田のファンは、全国的に見れば少数であり、本人がメジャー化を望んでなかったこともあり、その作品はマスコミで表立って紹介