エッセイ「親父とは」

一昨年(2021)秋、文章教室で発表した作品(規定1000±100字)です。
このころはまだ教室に通えて、終了後の第2教室(要するに飲み会)が楽しみでした。現在は通うのはまだ無理で、作品のみ参加しております。


  ***「親父とは」***  CZ-0372


 先日放送されたNHK‐TVの大河ドラマで、こんな場面があった。久方ぶりで帰った偉くなった息子に親父が慣れない敬語を使い、それに気づいて双方大笑いする。
 私にはこんな偉くなった息子はいないが、この気持ちは良く判る。娘も息子も家に帰ると親に対しても遠慮のない口利きをするが、それ