連載:死に損ねた

もうじき死にます

「歩けなくなって、食べることができなくなったら、
死ぬのはもうすぐだ、」
というのが私の持論だが遂に自分の順番が来た様だ。
足が満足に使えない、急激に食が細くなってきた。
ニャンコのミー君、死んだ親父、何だか似てきたなぁ。
まぁ、想定内の覚悟はしていた。
生き物はいずれ死ぬものだからね。
ミー君も親父も死んだ。
歩けなくなって、食べることもできなくなって。

もうじきですよ。
人生の終わりは。
死を恐れない人に怖い物はありません。

自分はもう失うだけ失いました。
あとは何も残っていません。

死ぬのはどうってことはあり