エッセイ「鱧の味」

2月の文章教室で発表した(作品のみ参加)近作エッセイです。教室には出席できないので、課題の「和」の出題意図が不明ですが、私は和食ととらえました。


      ***「鱧の味」*** CZ-0386

 久方ぶりに鱧を食した。鱧と書いてハモと読める人は、かなりのお魚ツウだろう。
 もともと夏のお魚で、特に京都では7月の祇園祭にかけて鱧祭りと呼ぶ人もいるくらいだ。
 女房殿の友人M夫人から頂いたもので、調理済みのものを冷凍してある。真冬の鱧?と思ったが、薄味で炊いて上品な味は、充分に楽しめて懐かしかった。

 関東ではなじみが薄いが、関