山梨に無花果色のワイン買う



 鋤き残る花菜に剣岳そびえたり  金尾梅の門 古志の歌

 日に一つ無花果熟れて峡の暮 生田作

 無花果を競つて捥ぎし裏の庭 伊吹之博

 無花果をぱくりと割りて半分こ  近藤紀子
 
 山梨に無花果色のワイン買う  アロマ

 ありし日の無花果熟るる社宅にて 荻野美佐子

 朝霧の中に無花果捥いでゐる 町野昭人

 無花果植え替え大木に実多し アロマ

 鄙の色鄙の味はひいちじくは 大橋敦子

 無花果の甘さと歯触りが好き  アロマ

 好物の無花果六個飯代わり  石川裕美

 無花果の辺り故郷のご