短歌2

はなよ舞へ命ふるへしさまのごと 
        風のごとくや花の白馬は

まさきくや花にやすらふ日のもとに
        春待つ梅の芽の動きつつ

春の花風に乗りてぞ我が宿に
        夢のひととき舞ひ散らんかな

今はただ崩れ墜つべし東海の
        冥き瞑目たそがれの底


ながらへばけふもアジ気はなからぬもさんまでまてぬ秋のよながか


鎮魂


半年のこの一生の涙かな烈しき日にも秋風のふく

友よまたあはむとぞおもふ
       新盆の送り火いまは星のまたたき

亡き父よわが不孝を