連載:けんけんぱっ 春夏秋冬1

戦時、戦地で若者らの遺した手紙に想う

半月ほど前に読み終えた本がある

『きけわだつみのこえ』だ

戦時中、学生(専門学校生、大学生、大学院生)で徴兵され、東南アジアの戦地に動員され、戦死した学徒兵らが近親者に宛て書いた手紙が載せられた本です

20代の彼らが認めた思いや考えに、やるせなさを感じた

お国の為にという任を担い、あからさまに国を批判できない(たぶん、手紙に書かれている内容は軍部による検閲があるはず)、ぎりぎりの表現、言葉で心情を吐露しているのを感じる

されど、生きていること、人生に前向きな手紙が多い

死に直面する前に、人生と向き合う自問自答のように感