寿司と落語(後編)

実は、今年の国立演芸場2月中席で、金原亭馬生を座頭とした鹿芝居の『らくだ』を観ていた。
鹿芝居では、兄貴分(金原亭馬生)が、屑屋(林家正雀)に“かんかんのう”を唱えと言うが、「駄目だよ。唱えない」と応じた。
らくだ(金原亭馬久)の踊りは、生きている人間だから、其れらしく演じた。
鹿芝居と落語を比べるつもりはないが、立川談春の話芸のリアリティは、素晴らしいものだった。

談春は、噺が終わった後にも、マクラ(?)をやった。
立川談志一門は、40年前に落語協会を脱退して以降、寄席(鈴本演芸場・新宿末廣亭・浅草演芸ホール・池袋演芸場)から締め出されて