東北の旅2

あれが阿多多羅山。
あの光るのが阿武隈川。
かうやつて言葉すくなに坐つてゐると、
うつとりねむるやうな頭の中に、
ただ遠い世の松風ばかりが薄みどりに吹き渡ります。

誰もが知っている智恵子抄の一節です。

こんなにも人を愛せるのだろうか。
世俗の垢にまみれた私には遠い世界のよう。

諸説ありますが、智恵子と二人で見たであろう鞍石山からの景色を思い出します。
晩年、心身共に病んだ智恵子への想いを綴った詩集。
同じ場所に立って初めて純粋な愛についてほんの一部理解できたような気になったような・・・

東北巡り第2弾でした。
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