うみ家の変「敵は自宅にあり」

あ、やってきた。
仕事からダンナが帰ってきたようだ。

階段をそろっと上ってきて、うみの寝ている療養部屋のドアがこれまたそろっと開く。

ドアを体半分くらい開けてダンナが顔を覗かせる。
腰にはズボンのベルトにアルコールスプレーを引っ掛けて。

「どぉ?なんか食べれそう?」

「う‥ん、そうだなぁ‥」

「あ、こっち向いて喋んなよ」

腰のスプレーでドアノブをシュッシュするダンナ。

じゃあ聞くなよ💢

まあ、ほんとなら、うみに向かってシュッシュッしたいところなんだと思う。

だって、うみコロナだからね。

ダン