58  「スペイン断章」堀田善衛 読書感想

鶴川の書店で、古本市のコーナーがあり、立ち寄って堀田善衛の「スペイン断章」を見つけた。1977年出版の岩波新書で、当時の定価は370円。古本市では、200円の張り紙がしてあった。こんな泰斗の本が、2023年には、200円の定価で売り出されているとは…。買わないと申し訳ないような気がして、買った。私は、スペインに関しては、「カタロニア讃歌」ジョージ・オーエル、「スペインで戦った日本人」石垣綾子の本を読んでいるだけである。
 10年ほど前、夫婦でスペイン旅行に行き、マドリードとバルセロナ、トレド、コルドバを回った。だから、少しだけ、スペインに親近感