報告 2023年08月13日(日)17:15 会員以外にも公開 <黒田三郎> の詩 化学調味料小さなユリオトーチャマ 夕方の三十分 <黒田三郎> コンロから御飯をおろす卵を割ってかきまぜる合間にウィスキーをひと口飲む折り紙で赤い鶴を折る ネギを切る一畳に足りない台所につっ立ったままで夕方の三十分 僕は腕のいいコックで酒飲みで オトーチャマ小さなユリの御機嫌とりまで いっぺんにやらなきゃならん半日他人の家で暮らしたので小さなユリはいっぺんにいろんなことを言う「ホンヨンデェ オトーチャマ」 「コノヒモホドイテェ オトーチャマ」 「ココハサミデキッテェ オトーチャマ」