八月八日、夏の選抜高校野球第三試合に臨んだ郷土、岡山県代表の「山陽高校」が日大山形高校を破ったニュースが流れた。二回戦に進んだそこでまた勝利して、今日のグラウンドで学校目標の三回戦勝利をめざしている。　目標に届かなかった選手たちに今年からまた、甲子園グラウンドの土を持って帰れるようになったそうだ。〝 負けてしまったがいい試合ができた ‥ 〟と、敗れた球児が布袋に土を詰めてそう話していた。　学んだのは「負けたことの思い」だけではないと思う。長い人生の途上でいつか思い返すことで心満たされるものは、「ただ、ただ懸命だった一途さ」だろう。

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