私が登った百の名山&低山 北海道編


長丁場、岩場と厳しかった最果ての名峰羅臼岳

 岩尾別口から登山開始 北の名峰羅臼岳は遠かった。俄登山家を簡単には寄せ付けなかった。夏休みに知床の羅臼岳を目指した。岩尾別口から入山し、大沢下まではまずまずに歩いた。

 深い原生林の中の山道を、鈴を鳴らしながら一人前進を続ける。オホーツク展望台を過ぎると羆出没地帯に入り、鈴の音を大きくした。蝦夷鹿二頭に出会う。近づいても逃げず、携帯を向けた。弥三吉水では休憩し、水を補給する。間もなく極楽平を通過。右手先に羅臼岳が姿を現した。仙人坂付近の林が切れた地で、振り返ると知床半島を覆う緑の樹海の先にオホ