救いの中にいるはずだと
知識としては知っているのだが、
未だその体験をしていないということに気がついた。
どうすれば
救いを体験としてとらえることができるのか
ずっと考えていたのだが、
そんな折、
師匠から香厳和尚という高僧のことを聴いた。
香厳和尚は修行僧時代、
本をよく読むなどとても勉強熱心だった。
しかし、豊富な知識量とは裏腹で、
悟りを体得することができないでいた。
いくら学んでも
悟りがどんなことかわからない・・
絶望のなか、
持っていた書物をすべて焼き捨てて
掃除業務に専念することにした。