「自分から逃げれば逃げるほど、生きがいも遠ざかる」（淡谷のり子）

　ありのままの自分を受け入れることができなくて、分不相応な夢ばかり見ている人のことを「自分から逃げる」と表現しているのだろうね。実現しそうな夢ならば生きがいも生まれてくるだろうが、実現しそうもない、はるか彼方のほうばかり見ていたのでは確たる生きがいも生まれてこないのではあるまいか。

　その点、私の人生は現状の自分を肯定し、たいした夢もなく、ありのままの自分として生きる以外に対処方法がなかった。最初から大きな成功なんて諦めていた。いわば諦めの境地に立っていた。まー、情けない人間だ