十一月顔見世歌舞伎

見たい、と思う芝居が無く、4か月ぶりの歌舞伎座。

「松浦の太鼓」12月にやって欲しい演目。赤穂義士討ち入り前日、宝井其角と大高源吾の雪の両国橋での出会い。
浪人して尾羽打ち枯らした源吾に、其角が松浦侯から賜った羽織を与え、「年の瀬や水の流れと人の身は」と詠みかけると、源吾が「明日待たるるその宝船」と謎かけの様な付句をして別れる。
翌日、松浦侯の屋敷で句会が開かれ、其角が昨日の出来事を侯に伝える。それまで山鹿流軍学の同門であった大石内蔵助が仇討ちをしないことに苛立っていた殿様は、源吾の付句が討入りを意味していることに気づく。その時、隣家から山鹿流