人生の廻廊

私が勤務する施設に89歳の女性が入居しています。
脚の膝が悪く歩行器が必要で子供達も遠方で住んでいるので
自活の不安から入居されたそうです。

その方は私の実家の近くで住んでいて実家が魚やを営んでいたので亡き母とは顔見知りで時折母の思い出を話題に
お話します。

その女性は45歳の時ご主人を病気で亡くされ子供達を
抱えて本当に路頭に迷れ悲しい辛い思いのした事を話して
くれます。
伴侶を亡くされ何年か後二番目の息子さんが病気で亡くなり
何で自分だけがこんな辛い事に会わなければならないかと
自暴自棄に陥った事もあったそうです。