散歩、猫はいない

第三団地で猫を探していると、庭に面した
床下に生き物が転がっていた。
目を閉じ、噛まれた皮膚は血が滲んでいる
。 粗い呼吸だけがっ。 暫く声を掛けな
がら見ていた。 めっちゃんこ臭い。

気の毒だけど、噛まれると危ないのでっ。

誰だったのかは知らない。 鼻、口が細く
尖っていた。 狸色の粗い毛。

カテゴリ:日常・住まい