マシュマロの幸せ

 酒飲みだった頃は、辛党。甘い物など眼中にないと言うか、食べる気はなく、言葉は悪いのですが『女子供の食べ物』だと思ってました。

 ところが、最近の朝は、ブラックコーヒーとマシュマロがルーティンになってます。まったく人間なんていい加減な生き物です。

 8年前、突然大病を患い緊急手術になり、ICUで2日間地獄の苦しみを味わいました。1週間ほどでやっと苦しみから解放された時、無性に身体が求めたものは、『甘味』でした。

 自動販売機で購入して飲んだ『ホットミルクティ』のとろけるような甘さを忘れることはありません。生きてる幸福を感じたのです。