恋の惑星 散文詩

それが例え喜望峰の岸壁であろうと 心臓に張り付いた子宮たちが鼓動に共鳴して奏で続ける死のフーガは 疲れた心臓にさらに負担をかけ 寄生の逸楽に 酔いしれる肉塊どもの慰みものに貶められた心臓が 滅び果ての坂を転がり落ちるように衰弱してゆく鼓動を吸い尽くして 呪われた子宮たちは数多の神の子羊 をひり出した この星の伝説を信ずるすべての魂達の安眠を促すために放たれた神の子羊     
1億人が寝床で数える幾百億の羊たちの素性は ひとつの偉大なる心 臓の命と引き換えだったのだ 今、また新たな神話に灯がともり 波打ち際にささめき立つ株価指数の点滅のように心の