連載:歴史を活かす力

桓武・平安京に至るまでの北陸・能登(高志の七尾)

 全国から能登半島地震被災支援の転回があること、千年の都・京から今日の東京・江戸が諸国を支配したことに思いを馳せる。

 6世紀中頃・後半頃にかけて「130の国造/国県」の設置時期や系譜が記載されている。

国造分布の北限は、太平洋側では亘理地方(思国造)と伊具地方(伊久国造)、日本海側では越後平野中部(高志深江国造)と佐渡(佐渡国造)である。

7世紀中葉以前の古代日本においては、東北地方南部から新潟県の中越・下越地方及び九州南部は未だ完全に掌握できていない辺境。

 ヤマト王朝の支配領域は関東地方・北陸地方から九州北部までであった。