介護や医療関係しか来客がないが、そのすべてが女性であるという、男冥利に尽きる状態で暮らしているのだが、と言って、ただ鼻の下をのばして享受しているわけではない。
トシはとっても男である。その誰にも気に入られたいと、奮闘中である。
お見えになる前には、あたりを片付け、亡妻の供花もチェックし、枯れ始めていたら、庭から何かの花を切ってきて入れかえる。これでは、亡妻への供花ではない。来客女性への、エエカッコシイ、に過ぎない。
いらっしゃる方々は、もちろんスペシャリストで、お世話になるのだから、嫌われたくない。分野ごとに同じ方が担当としていらっしゃ