「物価とは何か」著:渡辺 努 講談社選書メチエ

300ページぐらいの本。
多分、経済分野でこんな分厚い本を読むのは人生で初めて。
で、
 経済学ってデータと数式の学問
かと思ってたら、人々の思惑、予想、意識が大きく左右するものだと感じた。

本書中に出てくるたった一つの数式(?)は
 インフレ率 = インフレ予想 - a×失業率 + b
となっていて、この「インフレ予想」が物価に影響するらしい。銀行ならローンの金利、大家さんなら家賃の設定、事業家なら融資の金利や土地の賃借料など、インフレを予想しないとエライ損失を被ることがあるだろう。

ただ、個人の場合なら、住宅ローンか車のローン