【朝湯を遣う 髪が乾くまでネット
お粥を仕掛けている】
春隣天へ地へ抜き刺繍糸 細川知子
まとひ来し伊豆の明るさ春隣 稲畑汀子
ガウディの曲線が好き春隣 石川笙児
風紋の波なす砂丘春隣 瀬戸悠
味噌汁の実は菜の花春隣 アロマ
山容に夕明り添ひ春隣 宮平静子
おはじきに朱色ひとすぢ春隣 栗原公子
萎ゆる気を仕切り直すや春隣 斉藤裕子
通るたび猫ゐる出窓春隣 内山照久
出窓のカーテン花柄春隣 アロマ
サーフィンの波の輝き春隣 原久栄
リヤカーで運ぶ野菜や春隣 横田敬子