連載:科学

[迷信]ハーメルンの笛吹き男

「科学で読み解く迷信・言い伝え」から

■■ハーメルンの笛吹き男■■
13世紀末のドイツの片田舎の町で、謎めいた事件が起きた。
130人近い子供たちがこつぜんと姿を消した。

ハーメルンの笛吹き男伝説として語り継がれてきた有名な逸話ではあるが、
じつはこの事件の詳細はまったくわかっていない。
後世の学者たちがさまざまな説を唱えてはいるが、
子供たちが姿を消したという事実以外は謎のまま残されている。

それでも科学的にこの事件を解き明かそうとするときに核になるのが、
伝説の中に埋め込まれているネズミの存在だ。
伝説の中身はこう。
ドイツのハーメルンという町