連載:歴史を活かす力

光る君のモデル一番「道長」/NHK大河ドラマ

 ドラマは紫式部が王朝ロマンに心を寄せる脚本となっている。昨夜は、まひろ(紫式部)と道長とのキスシーンに始まって一夜を共にする。

道長一族が安倍晴明(実際は僧厳久)を巻き込んで、秘密裏に花山天皇を退位・出家させ、姉の子・懐仁親王を擁立する計画を進め始める。

安倍晴明は、花山天皇の女御亡霊を鎮めるのは退位・出家と迫ることに。その頃「まひろ」のもとに道長からの恋文が届く。まひろも道長への漢詩を送る。

 さて、発端1つに、藤原隆家・伊周兄弟(道長従兄弟)が花山法皇を襲撃し、左遷されるまでの一連の「長徳の変」がある。また、花山天皇の隠れた狂気も一因とも。