4月歌舞伎座 夜の部 

2か月ぶりの歌舞伎座。2月の「新版歌祭文 野崎村」に繋がる「土手のお六」と「鬼門の喜兵衛」。本来の主人公であるお染と久松は登場しない。ストーリーが端折られているので、初めての人にはわかりにくいかも。

大店の質屋油屋の娘お染は、丁稚の久松と恋仲。
久松は元々千葉家の重臣の息子であったが、父親がお家の重宝の名刀を紛失したため、その咎で家は断絶してしまう。刀を見つけ出し、家の再興を図っているのだが、何とその名刀は久松が奉公する油屋に、折紙(保証書)とともに質草となっていた。
 
油屋の番頭・善六は悪者で、お染の兄を唆して折紙を盗ませ、店の乗っ取りを企む。