みそひともじ:テーマ「言葉の可能性を追求する(最終回)」

短歌とは、31音という限られた範囲で表現することが要求される定型詩型の短詩文芸ですね。だから、当然、大胆な省略が行われるし、その結果、「なにをどのように省略するのか」が重要になります。逆に言えば、「31音に表現されたそれぞれの言葉に最大限の働きをさせなければならない」ということにもなりますよね。ついては、実験的に「言葉の可能性を追求する」ことをやってみようかと思います(最終回)。

雨模様
飯(めし)を炊こうか炊くまいか
それとも野良猫(ねこ)でも
捕ってこようか

生きるとは
食(く)って眠って
出すものを出し
他人(ひと)を捻じ曲げ
押しのけること