「神事」は動物虐待の言い訳にはならない

これは三重県の多度大社の「上げ馬神事」に対し、「動物虐待」として抗議する人が掲げたプラカードの文面です。まさにその通りだと思います。

「上げ馬神事」とは、若者が馬に乗って急な坂を駆け上がり、頂上にある2メートルほどの壁を乗り越えた回数で農作物の作柄などを占う行事です。
南北朝時代からの伝統行事とは言えあくまでも占いであり、壁を乗り越えた回数と農作物の作柄には何の科学的根拠もありません。

この「上げ馬神事」で2023年に馬1頭が殺処分されました。壁を乗り越える際に骨折したのです。
骨折した馬の治療は大変困難で、残念ながら殺処分されるのが通例です。
殺処