タオレテ、ノチ、ヤム(斃れて後已む)94歳の想いと暮らし(125)アラフィフさん

ドラッグストアの駐車場で、老健の「アラフィフさん」を見かけた。一瞬の遅れで、乗車した彼女は去ってしまって、声もかけられなかったが。
今日は、彼女、休みだったのだろう。

先日、デイの場で、
「散髪、行ったの?」
お昼休憩であろう。デイからショートステイへ異動になったアラフィフさん(たぶん四十代半ばを過ぎたぐらいだと思うが、私と対するときに年上めいた雰囲気があるので、ひそかにこう呼んでいるのだが、聞こえたら、きっと怒られるだろうが)が通りがかり、
「うん」
「いい男!」
とっさのことで、血が上って、声が出なかった。
何か言うべきだった。せめて、「何もでない