令和3年2月19日落語芸術協会の真打披露・桂宮治師匠

日本の落語家が所属する団体は東京と大阪含めて千名に及び、主な東京には、落語協会と芸術協会の2団体が現在10日間ごとに都内各劇場で連日寄席を開いている。

落語家には、前座、二ツ目、真打という身分階級があり、多くの噺家が真打に15余年間の修業を経て昇進している。
大坂の落語界にはこの階級はない。

今春、東京落語芸術協会より真打に昇進した人が桂宮治師匠である。4月上旬まで、40日間宮治師匠の披露公演が都内の劇場で開催されている。
私は、昨年10月に前売り券を購入していた。新幹線が不通なので新宿末広亭を2月19日に夜行バスで訪ねた。
末廣亭のすぐ前に「東急ステイ新宿」というホテルで朝食後、仮眠した。
当日は、コロナ感染要望中のため、早朝10時から整理券200枚の入場制限があった。そして16時開演し、20時終演である。大阪からのゲスト出演は桂文珍、あの三遊亭円楽師匠も高座を飾ってくれた。真打披露口上のあと、オオトリは宮治師匠の人情噺「紺屋高尾」30分で幕を閉じた。

普段はどの寄席も撮影禁止だが、最後にカーテンコールで大師匠の桂伸二はじめ昨秋真打昇進を果たした同期の柳亭小痴楽師匠などが、撮影OKという粋な舞台を演出してくれた。
ここに、其の画像を紹介した。
前代未聞の画像であり、近日中に現在公演中の浅草演芸場にこの写真を届けたい。

多くの噺家が知られるが、戸越銀座に住まう宮治師匠は逸材である。あと10年以内にはテレビの「笑点」に顔を出す実力を備えた噺家である。現在協会会長を務める春風亭昇太師匠の後継者に相応しい逸材でもある。

落語協会には、林家正蔵、柳家喬太郎、芸術協会にはこの人・桂宮治師匠が私の「追っかけ」である。
今一人・桂三木助も先代に負けない逸材になってほしい。

「河北新報」22日朝刊によると、落語協会所属の春風亭一之輔の弟子・与いち:(仙台市出身の22歳)が、二つ目に昇進した。「あれから10年目」という3月11日に新宿末広で昇進高座に上がるという。こちらも応援したい・・・・。

小生・芭蕉は、3月6日(土)仙台で寄席教室を語る。

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