野の花

オカネで買えるステキなもの10億円のバイオリン

いつだったかの昔

一瞬掌のなかで輝いた瑠璃色の窯変木の葉天目

毎朝のどんな種類のお茶にも似合う藍色のティーポット

たまには花を活けてその栄光を讃えよう

私が死んだ後の幾星霜も
誰かのお茶のお供になって
いつか土に還るまで
知らない誰かが土から作った藍色の茶瓶に

私は名づけよう「夏空」と。

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