北国の四季 II

今季除雪隊参上❣     20230207

☃🚜:今季に成って早期からの吹雪など、新年当初から初日の出も無いまま吹雪の日々

  だったけど、相変わらず市の除雪計画は動かず、もっぱら輸送の幹線路だけの出動で

  ソレは判るけど、ソレを営業や事務仕事などで支える『人民』の流通する住宅街

  には、難聴なのか我々の悲鳴など届かず、老体鞭打つ『民間除雪人足』が各家から

  ゾロゾロ這い出て来て、ジョンバやスノーダンプを押して家の前の除排雪に汗流す。

  ワカモン(40代以前のイキモノ)たちは目も呉れずにサッサと我らの掻き揃えようと

  している僅かな小道の重い雪塊を蹴飛ばすように早歩き消える。

  まあ『悠々自適生活』していると思ってるんだろうか、若いうちは大いに働けよ

  と、遠ざかる背中に眼で呪いを投げ掛ける。

―――昨日は晴れた朝のうちにと裏町のスーパーへ久し振りの買い出しに出たが、

  そこで通りに憚って巨大なグレーダーやブルがガ~ガ~と。

  やっと来たかと感謝こそすれ、邪魔すんなと憤るのは筋違いだろって感じつつも

  最短路がそれらの作業で塞がれたら待てばイイとは思えないほどの雪量と作業者や

  警備員方の参加数もね。 だから、警備の指示棒の振られる方向に逆らいながらも

  脳内ナビで『ここら辺の通路は熟知だわ』と二番目、三番目の通り道を選んでカート

  を引きながら歩いた。何で偏屈になるんだろうと相変わらずな己の卑屈さに

  嫌気がさしながらも。――――

   ドシンドシンと地鳴りするような轟音が轟き出して居て、『来たか~』と

  窓から覗き見ると件の黄色い巨体が山ほどの雪塊をバケットに受けて押し出して来

  ている姿。 カメラを握り締めながらファインダー越しに『有難う・・・・』と合掌を

  胸にしていた事だった。         2023年2月7日 朝。


☃🚜彡彡彡
   

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