カメラぶらり散歩

カメラぶらり散歩 実蒔原(さねまきはら)古戦場跡

七沢から日向川上流に沿って坂道を歩くと実蒔原(さねまきはら)古戦場跡にでる。
稲田が広がり目の前には丹沢大山が広がり絶好の眺望でした。
付近には久保屋敷古墳、さんせ塚古墳、伊勢原市5号古墳があるはづなのですが案内
板等無く墳墓を見る事ができませんでした。

【実蒔原(さねまきはら)古戦場跡】
文明18年(1486)の太田道灌謀殺後、扇谷上杉氏と山内上杉氏の間で争いが始まりました。長享の乱(ちょうきょうのらん)の勃発です。戦乱は北関東からここ糟屋の地まで及びました。
長享2年(1487)2月5日、山内上杉顕定(やまのうちうえすぎあきさだ)・憲房(のりふさ)
〔顕定養子〕は、扇谷上杉氏の本拠地・相模糟屋に押し寄せました。顕定は糟屋の館の北を
守る七沢要害(七沢城、厚木市)を攻略し、扇谷定正と城の南に位置する実蒔原で激突しま
した。
江戸時代の戦記物である『北条記』によると、顕定父子は一千余騎、これに対して定正は二
百騎で河越城(埼玉県川越市)から、一日一夜で駆けつけたといいます。
その戦いは「原野血に染まって野草緑を替えにける」といった激戦でしたが、「山内の大勢
わずかの小勢に懸負けて、四方に乱れ落ち行く」といった結果となりました。実蒔原の地形
を熟知した定正の作戦勝ちともいえるようです。
しかし、薄氷を踏む勝利だったようです。定正もその書状で、かろうじて勝利したと述べて
います。

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